日本の高級車の代名詞として、長年多くのドライバーから愛されてきたトヨタ・クラウン。
第16世代へのフルモデルチェンジを果たし、これまでの伝統的なセダンスタイルから、大径タイヤとリフトアップされたボディを持つ全く新しい「クラウンクロスオーバー」へと生まれ変わりました。
スタイリッシュなSUVテイストを取り入れたそのルックスに一目惚れする人が続出する一方で、インターネット上では「クラウンクロスオーバーは燃費が悪いのでは?」という声がちらほらと聞こえてきます。
ハイブリッド専用車として登場したのにもかかわらず、なぜこのような評価があるのでしょうか。
この記事では、そんな気になる疑問を徹底的に深掘りします!
カタログの数値だけでは見えてこない実際のデータや、選ぶグレードによる大きな違い、さらには明日からすぐに実践できる燃費アップのコツまで、分かりやすく丁寧に解説していきます。
「憧れのクラウンに乗りたいけれど、維持費が心配…」と悩んでいる方は、ぜひ最後までじっくりと読んでみてくださいね。
[参考]トヨタ公式:クラウン クロスオーバー (外部サイト)
なぜ「クラウンクロスオーバーは燃費悪い」と言われるの?その理由に迫る!

最先端のハイブリッドシステムを搭載しているクラウンクロスオーバーですが、一部のドライバーからは「ハイブリッドの割には燃費がいまいち伸びない」という声が挙がることがあります。
実はこれには、車の「構造的な理由」や「選ぶグレード」、さらには「走る環境」など、複数の要因が複雑に絡み合っています。
ここでは、カタログだけでは見えてこない具体的な理由を、大きく3つのポイントに分けて解き明かしていきます。
カタログ値と気になる【実燃費】のギャップとは?
車を購入する際、私たちが必ずチェックするのが「カタログ燃費(WLTCモード)」です。
しかし、実際の公道を走ると、信号待ちや渋滞、エアコンの使用などにより、数値はどうしても下がってしまいます。
クラウンクロスオーバーには特性が全く異なる「2つのハイブリッドシステム」が用意されており、どちらを選ぶかによってこの【実燃費】のギャップに大きな違いが生まれます。
【グレード別:カタログ燃費と実燃費の比較】
| グレード | システムの特徴 | カタログ燃費(WLTC) | 実際の燃費目安 |
| X / G / Z系 (2.5L ハイブリッド) | 効率重視(THS II) 極力エンジンを止め、モーターを活用して燃費を稼ぐ | 22.2~22.4 km/L | 約17.8~20.8 km/L (達成率:約80%〜87%) |
| RS系 (2.4L ターボ) | 走り重視(デュアルブースト) 常にエンジンを回し、ターボとモーターで力強い加速を生む | 15.7 km/L | 約11.7~12.0 km/L (達成率:約74%〜76%) |
データを見ると一目瞭然です。
2.5Lモデルは実用環境でも18km/L前後という素晴らしい数値を叩き出しますが、RSグレードは11km/L前後にとどまっています。
[参考] e燃費:クラウン クロスオーバーの燃費データ (外部サイト)
▼ 実燃費をさらに悪化させる「短距離走行」と「高速道路」の罠
特にハイブリッド車特有の性質として、以下のような走り方をすると、さらに数値が落ち込みやすくなります。
- ちょい乗り(短距離走行)のペナルティ
通勤や買い物で「毎日3~4kmしか乗らない」という状況は、ハイブリッド車が最も苦手とする環境です。
システム始動直後は、排気ガスを綺麗にする触媒やエンジンオイルを温めるために、強制的にエンジンが回ります(暖機運転)。
温まった頃には目的地に到着してエンジンを切ってしまうため、ハイブリッドの恩恵を受ける前にガソリンだけを消費し、一時的にメーター上の燃費が6~7km/Lになってしまうこともあります。 - 高速道路での効率低下
市街地でのストップ&ゴーが得意なハイブリッド車ですが、高速道路を一定の速度で走り続ける場面では、空気抵抗に逆らうためにエンジンが常に動き続けます。
また、ブレーキを踏む機会が減るため、バッテリーに電気を戻す「回生ブレーキ」の出番がなくなり、モーターのサポート力が落ちてしまうのです。
パワフルなRSグレードは【ハイオク】指定という事実
クラウンクロスオーバーの燃費に対するイメージを厳しくしているもう一つの要因が、維持費に直結する「ガソリンの種類」の違いです。
- 2.5Lハイブリッドモデル(X / G / Z系):レギュラーガソリン仕様
- 2.4Lターボハイブリッドモデル(RS系):【ハイオク】ガソリン仕様
RSグレードに搭載されている「2.4Lターボハイブリッド」は、燃費の良さよりも「スポーツカー並みの怒涛の加速力(0-100km/h加速5秒台)」を追求した特別なセッティングになっています。
アクセルを踏み込むとターボチャージャーが作動し、大量のガソリンと空気を燃やして強大なパワーを生み出すため、どうしても燃費は悪化します。
また、この高い性能を安全に発揮するために、単価の高い【ハイオク】ガソリンが必須となるのです。
【年間1万km走行した場合のガソリン代シミュレーション】
(※レギュラー160円/L、ハイオク175円/Lで概算計算した場合)
| グレード | 実燃費の目安 | 年間消費量 | 年間のガソリン代 |
| 2.5Lモデル | 19.0 km/L | 約526 L | 約84,160円 |
| 2.4Lターボモデル | 11.8 km/L | 約847 L | 約148,225円 |
このように、年間のガソリン代だけで約6万円以上の差が開く計算になります。
RSグレードを選ぶ場合は、「圧倒的な走りの楽しさ」に対する対価として、この維持費をどう捉えるかが大きなポイントになります。
大きなボディや大径タイヤがもたらす【デメリット】
クラウンクロスオーバーの最大の魅力といえば、堂々としたボディサイズと、足元を力強く引き締める19インチ〜21インチという迫力満点の大径ホイールです。
しかし、物理的な観点から見ると、これらは燃費にとって明確な【デメリット】となります。
1. 車両重量の重さ(約1,740kg~1,950kg)
2トン近くある重い物体をゼロから発進させるには、それだけ多くのエネルギー(燃料)を必要とします。
2. 大径タイヤによる転がり抵抗の増加
大きく重いホイールとタイヤ(バネ下重量)は、回転させるのに大きな力が必要です。
特にストップ&ゴーを繰り返す市街地では、この足回りの重さが燃費低下に直結しやすいのです。
▼ 冬場はさらに物理的なデメリットが増大!
「冬になると急に燃費が悪くなった」と感じるドライバーが多いのも、ハイブリッド車特有の物理的なメカニズムが関係しています。
- 暖房のためのエンジン始動:
純ガソリン車と違い、極力エンジンを止めたいハイブリッド車ですが、冬は「車内を暖める熱」を作るためだけに、わざわざエンジンをかけてガソリンを消費します。 - オイルの硬化:
気温が低いとエンジンオイルが硬くなり、内部の摩擦抵抗が増えて効率が落ちます。 - スタッドレスタイヤの抵抗:
冬用のタイヤはゴムが柔らかく、雪道での抵抗も大きいため、前に進むためにより多くのエネルギーを使います。 - 電力消費の増加:
日が短くヘッドライトをつける時間が長くなったり、ワイパーや曇り止めを使うことで電力を消費し、その分を発電するためにエンジンが頻繁に回ります。
カッコよさや快適性と引き換えに、ある程度のエネルギー消費は避けられないという宿命があるわけですね。
実はクラウンクロスオーバーが「燃費悪い」わけじゃない!グレード別の真実

ここまでの解説を読むと、「やっぱりクラウンクロスオーバーは維持費がかかる車なのかな…」と不安になってしまうかもしれません。
しかし、結論から言うとそれは大きな誤解です。
実は、クラウンクロスオーバーには「中身が全く違う2つの車」が同じ名前で販売されている、と考えても過言ではありません。
グレード選びさえ間違えなければ、大型SUVとは思えないほどのトップクラスのエコカーとして活躍してくれます。
ここでは、2種類のパワートレイン(ハイブリッドシステム)が持つ、それぞれの「本当の姿」を深掘りしていきましょう。
2.5Lハイブリッドなら【燃料】代も安心の高コスパ!
X、G、Zといったグレードに搭載されている「2.5Lハイブリッドシステム(THS II)」は、トヨタが世界に誇るハイブリッド技術の成熟した完成形です。
このシステムの最大の目的は、「いかにガソリンを使わずに、モーターの力で賢く走るか」という点にあります。
カタログ値で最大22.4km/Lという数字は、車重が約1.8トンもある大柄なクロスオーバーSUVとしては、まさに驚異的と言える環境性能です。
実際のオーナーたちからも、その燃費の良さを絶賛する声が数多く寄せられています。
【実際のオーナーから寄せられた高評価のレビュー】
- 「2トン近い巨体なのに、実燃費で17km/Lを超えるので非常に優秀!」
- 「エアコンを我慢せずに快適に走っても、18km/L程度は走ってくれるので経済的」
- 「レギュラーガソリン仕様なので、毎回の給油が本当に助かる」
実用環境で17.8~20.8km/L(カタログ値に対する達成率 約80%〜87%)という高い数値を安定して叩き出せるのは、走行状況に合わせてエンジンをこまめに停止し、電気の力(EV走行)を最大限に活用する緻密な制御のおかげです。
毎日の通勤や、お子さんの送り迎え、週末のスーパーへの買い出しなど、日常的に車を使う方にとって、これほど頼もしい相棒はいません。
日々の【燃料】代に頭を悩ませることなく、クラウンならではの静かで滑らかな極上の乗り心地を、驚くほどの低コストで満喫することができます。
走りを極めた2.4Lターボハイブリッドは「楽しさ」優先のセッティング
一方で、「燃費が悪い」という噂の的になりやすいのが、RSグレードに搭載されている新開発の「2.4Lターボハイブリッドシステム(デュアルブーストハイブリッド)」です。
しかし、このRSグレードを一般的な「エコなハイブリッド車」と同じ基準で評価してしまうのは、少しナンセンスです。
なぜなら、この車は初めから「燃費を犠牲にしてでも、胸のすくようなスポーツカーの走りを実現する」という明確なコンセプトで作られているからです。
▼ デュアルブーストハイブリッドの「規格外」な特徴
- 怒涛の加速力:
高出力のリアモーター(eAxle)を組み合わせ、0-100km/h加速がなんと「5秒台」。
これは一昔前の本格スポーツカーに匹敵するタイムです。
[参考] GAZOO:クラウンのデュアルブーストハイブリッドシステムについて (外部サイト)
- ダイレクトな変速感:
一般的なハイブリッド車とは異なり、「Direct Shift-6AT(6速オートマチック)」を採用。
アクセルを踏んだ瞬間に、ガツン!と背中を押されるような力強い加速を味わえます。
このシステムは、2.5Lモデルのように「なるべくエンジンを止める」ことはしません。
むしろ、強大なパワーをいつでも引き出せるように、エンジンの稼働率をあえて高く保つようにセッティングされています。
そのため、ターボが効いて大量の混合気を燃焼させるほど、ガソリンの消費は早くなります。
実際に乗っている方からは、「エコに走ろうと思ってもエンジンがよく回るから、なかなか燃費が伸びない」といった声も聞かれます。
▼ 見方を変えれば「大進化」を遂げている!
しかし、ここで少し視点を変えてみましょう。
かつての3.0L〜3.5Lクラスの大排気量スポーツセダンは、実燃費で「5〜7km/L」しか走らないのが当たり前でした。
それと同等、あるいはそれ以上のとんでもないパワーを持ちながら、ハイブリッド技術の力で「実燃費11〜12km/L前後」を叩き出しているのです。
そう考えると、「燃費が悪い」どころか、むしろ「これだけのハイパワーを楽しみながら、よくぞ12km/Lも走ってくれる!」と、自動車技術の劇的な進化に感動すら覚えるはずです。
RSグレードは、単なるエコカーではありません。維持費の安さよりも、週末の高速道路や山道での「圧倒的なドライビングの楽しさ」を求める大人のための、新時代のパフォーマンスカーなのです。
クラウンクロスオーバー選びで「燃費悪い」と悩まないためのチェックポイント

クラウンクロスオーバーは、選ぶパワートレイン(ハイブリッドシステム)によって、車のキャラクターが180度異なります。
そのため、購入前に「自分にとって車とは何か?」というポイントをしっかりと整理しておくことが、大満足の愛車選びに直結します。
ここでは、購入後に「こんなはずじゃなかった…」と悩まないための具体的なチェックポイントと、気になるライバル車たちとの徹底的なデータ比較をご紹介します。
ライフスタイルに合わせて【後悔】しないグレード選びを!
最も大切なのは、ご自身の「普段の車の使い方」と「車に求める価値」を明確にすることです。
ここでのミスマッチが、購入後の大きな【後悔】につながってしまいます。
以下のチェックリストで、ご自身の価値観がどちらに近いか診断してみましょう。
▼ 2.5Lハイブリッド(X/G/Z系)がぴったりな人
- 用途:毎日の通勤や買い物、休日の家族でのお出かけなど、ほぼ毎日車に乗る。
- 重視ポイント:日々のガソリン代などの維持費は、できるだけ安く抑えたい。
- 走りへのこだわり:スポーティな激しさよりも、静かでゆったりとした高級車らしい乗り心地が好き。
- 楽しみ方:運転中、メーターの燃費表示を見て「今日もエコに走れた!」とちょっとした喜びを感じる。
▼ 2.4Lターボハイブリッド(RS系)がぴったりな人
- 用途:普段はあまり乗らないが、休日の高速道路や山道でのドライブが最高の趣味だ。
- 重視ポイント:維持費の安さよりも、「運転のワクワク感」や「車を操る喜び」にこそお金を払いたい。
- 走りへのこだわり:信号待ちからの発進や合流で、スカッとする圧倒的な加速感を味わいたい。
- 楽しみ方:車は単なる便利な移動手段ではなく、自分の心を豊かにしてくれる大切な趣味の道具だと考えている。
ご自身のライフスタイルと照らし合わせて、無理のない、そして心がワクワクする選択をしてくださいね。
予算重視でお得に手に入れるなら、状態の良い【中古】車も賢く狙おう
「どうしても維持費の安い最新の2.5Lモデルが欲しいけれど、新車は予算的に少し厳しい…」とお悩みの方もいるかもしれません。
クラウンクロスオーバーは発売からある程度の期間が経過しており、市場には少しずつ良質な車両が出回り始めています。新車購入時の初期費用をグッと抑えることができれば、その浮いたお金を今後のガソリン代や、万が一のメンテナンス費用に回す心の余裕が生まれます。
【中古】車を探す際の賢いポイント
- ディーラーの認定中古車を狙う:
保証が手厚く、ハイブリッドシステム専用の点検もしっかり行われているため安心です。 - 走行距離と年式のバランスを見る:
極端に走っていない車よりも、定期的に動かされてメンテナンス(オイル交換など)を受けていた形跡のある車を選びましょう。
賢い買い方をすれば、ワンランク上のグレードにも手が届くかもしれません。
[参考] カーセンサー:クラウンクロスオーバーの中古車情報 (外部サイト)
ハリアーやレクサスなど、人気のライバル車とも徹底比較!
購入を検討する際、同じトヨタの「ハリアー」や「クラウンスポーツ」、さらには高級ブランド「レクサス」のSUVと迷う方は非常に多いです。
「クラウンは大きくて重そうだから、ハリアーの方が燃費がいいのでは?」と思われがちですが、実際のデータを見てみると驚きの事実が判明します。
ライバルたちのハイブリッドモデルの燃費(WLTCモード)を、分かりやすい表で比較してみましょう。
【トヨタ&レクサス 人気SUVハイブリッドモデルの燃費比較】
| 車種名(グレード等) | 排気量・システム | 駆動方式 | カタログ燃費(WLTC) |
| クラウン クロスオーバー (X/G/Z) | 2.5L ハイブリッド | E-Four (4WD) | 22.2~22.4 km/L |
| ハリアー | 2.5L ハイブリッド | 2WD | 22.3 km/L |
| ハリアー | 2.5L ハイブリッド | E-Four (4WD) | 21.6 km/L |
| クラウン スポーツ (Z) | 2.5L ハイブリッド | E-Four (4WD) | 21.3 km/L |
| レクサス NX350h (バージョンL) | 2.5L ハイブリッド | AWD (4WD) | 19.9 km/L |
| レクサス RX350h (バージョンL) | 2.5L ハイブリッド | AWD (4WD) | 18.7 km/L |
▼ データが示すクラウンクロスオーバーの「圧倒的な実力」
表を見てお気づきでしょうか。クラウンクロスオーバーの2.5Lモデルは、あの大柄なボディで全車4WD(E-Four)であるにもかかわらず、ハリアーの4WDモデル(21.6km/L)や、レクサスNX・RXを凌ぐ、トップクラスの燃費性能を叩き出しているのです。
さらに、実際のオーナーが記録した実燃費データを見ても、ハリアーのE-Fourが「約16.3~16.9km/L」程度であるのに対し、クラウンクロスオーバー(2.5L)は「約17.8~20.8km/L」と、より良好な結果を示すケースが多く報告されています。
これは、最新世代のプラットフォームの恩恵や、セダンとSUVの中間的なボディ形状が、空気抵抗を綺麗に逃がしている(空力性能が高い)ことが大きく貢献しています。
結論として、「ハリアーやレクサスからクラウンクロスオーバーに乗り換えたら、維持費が高くなるかも…」という心配は、2.5Lモデルを選ぶ限り全くの杞憂(きゆう)であると自信を持って言えます。
同クラスのSUV群の中で、クラウンクロスオーバーは最高レベルのエコカーなのです。
クラウンクロスオーバーの「燃費悪い」状態を即改善!明日からできるエコドライブ

「自分のクラウンクロスオーバー、思っていたより燃費が伸びないな…」と感じている方も、諦めるのはまだ早いです!
自動車の燃費は、ドライバーのちょっとした運転操作や普段の管理方法によって、10%〜20%以上も変動することが実験データでも証明されています。
クラウンクロスオーバーが持つ本来のポテンシャルを極限まで引き出し、日常のガソリン代をスマートに節約するための具体的な「エコドライブ術」を詳しくレクチャーします。
「ふんわりアクセル」と先読み運転で燃費はグンと伸びる!
ハイブリッド車の燃費を最も大きく左右するのは、ズバリ「右足のアクセルワーク」です。
以下の2つの基本アクションを意識するだけで、驚くほど数値が変わります。
- ふんわりアクセル(eスタート)
- やり方:発進するときは「最初の5秒間で時速20kmに達する」くらいの、穏やかで優しい踏み込みを心がけます。
- 理由:発進時に強くアクセルを踏み込むと、エンジンに急激な負荷がかかります。すると、モーターだけではパワーが足りなくなり、大量のガソリンを消費してしまいます。
- 効果:これだけで燃料消費を約10%カットできます。無駄なガソリンを抑えるだけでなく、同乗者にも不快な揺れを与えない、高級車にふさわしいジェントルな運転が身に付きます。
- 早めのアクセルオフ(先読み運転)
- やり方:前方の信号が赤に変わった、あるいは前方に渋滞が見えた段階で、早めにアクセルペダルから足を完全に離します。
- 理由:ハイブリッド車は、アクセルをオフにして惰性で減速状態に入ると、車両が持つ運動エネルギーを回収してバッテリーに充電する「回生ブレーキ」が作動します。
- 効果:停止する直前までアクセルを踏み続け、最後に急ブレーキをかけるような運転は、せっかく電気に変えられたはずのエネルギーをブレーキパッドの摩擦熱として捨ててしまうため、非常に効率が悪いのです。
また、高速道路や流れの良いバイパスなどでは、車両に搭載されている「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」を積極的に活用しましょう。
システムが人間よりもはるかに緻密なスロットル制御と車間距離の維持を自動で行ってくれるため、無駄な加減速が減り、最大12%の燃費改善が見込めます。
[参考] JAF:エコドライブ10のすすめPDF (外部サイト)
街乗りや冬場は要注意!エアコンやシートヒーターの賢い使い方
前述の通り、毎日数キロしか走らない「短距離走行」や「冬場」は、ハイブリッド車が最も苦手とする状況です。
しかし、エアコンなどの空調の使い方を見直すだけで、その弱点を大幅にカバーできます。
【燃費を劇的に変える空調コントロール術】
- 「ECO(エコモード)」をベースにする
ドライブモードセレクトスイッチで「ECO」を選択すると、アクセルペダルの踏み込みに対するエンジンの出力特性が穏やかになり、過剰な燃料消費を防ぎます。
さらに、エアコンのコンプレッサーの作動も自動的に省エネ方向に制御されるため、ドライバーが無意識のうちに燃費向上を図ることができます。 - 冬場はエアコン(A/Cスイッチ)を過度に使わない
車のエアコンにある「A/C」ボタンは、主に冷房と除湿の機能です。
冬場、車内を暖めるだけであればエンジンの熱を利用できるため、除湿が必要ないときはA/CをOFFにして送風のみにするのが効果的です。 - シートヒーター&ステアリングヒーターを主役に
車内全体をエアコンの温風で暖めようとすると、エンジンがずっと動き続けてしまいます。
そこで、運転席・助手席に標準装備されている「シートヒーター」や「ステアリングヒーター」を併用しましょう。
体を直接温めることで、エアコンの設定温度を低めに抑えることができ、エンジンの無駄な稼働を劇的に減らすことができます。
こまめな空気圧チェックなど、定期的なメンテナンスで愛車を労ろう
どんなに優れたエコ運転を実践していても、車自体のコンディションが低下していては台無しです。
愛車をベストな状態に保つことも、立派なエコドライブの一部です。特に影響が大きい3つのメンテナンス項目をまとめました。
【燃費維持のための重要メンテナンス項目】
| メンテナンス項目 | 燃費悪化のメカニズムと対策 | お手入れの目安 |
| タイヤの空気圧調整 | 空気圧が指定値より低いと、タイヤの変形量が大きくなり接地面積(抵抗)が増大します。 これは自転車のタイヤの空気が抜けた状態でペダルが重くなるのと同じ原理です。適正値を保つことで、転がり抵抗を減らせます。 | 月に1回のチェック (ガソリンスタンド等で可能) |
| エンジンオイルの交換 | オイルが長期間交換されず劣化すると、潤滑性能が低下し、エンジン内部の摩擦(フリクションロス)が増大します。 結果として性能を十分に発揮できず、余分な燃料を消費します。 | 5,000km〜10,000kmごと (または半年〜1年ごと) |
| 不要な荷物の整理 | クラウンクロスオーバーは重量級の車です。 トランクにゴルフバッグやレジャー用品、使わない工具などを常時積載していると、その重量分だけ加速時にエンジンへ負荷がかかります(100kgの荷物で燃費が5%以上悪化するというデータもあります)。 | 気づいたときにこまめに降ろす |
不要なアイドリングと「昔ながらの暖機運転」の廃止
最後に見直したいのが、車を止めているときの習慣です。
- 不要なアイドリングをしない
人待ちや荷物の積み下ろしなどの駐停車中、システムをオンにしてエンジンをかけっぱなしにすることは燃料の無駄遣いです。
実は10分間のアイドリングで約130ccもの燃料を消費するため、短時間の停車でもこまめにシステムを切る(アイドリングストップ)意識が大切です。 - 「ウォームアップ走行」に切り替える
現代の電子制御された車両において、停止したままエンジンを温める昔ながらの「暖機運転」は、マイナス20度等の極寒冷地を除いて原則不要です。
システムを始動したらすぐに出発し、最初の数分間はゆっくり走る「ウォームアップ走行」を行う方が、燃料消費の観点からは圧倒的に効率が良くなります。
このように、日々のアクセルワークからエアコンのスイッチ一つ、トランクの荷物整理に至るまで、小さな意識の積み重ねが、クラウンクロスオーバーの燃費を劇的に向上させてくれます。
ぜひ明日からのドライブで、一つでも多く試してみてくださいね!
まとめ:クラウンクロスオーバーが「燃費悪い」かは使い方次第!最高のカーライフを

ここまで、クラウンクロスオーバーの燃費にまつわる様々なデータや、その裏側にある真実、そして明日からすぐに実践できる改善策について詳しく解説してきました。
インターネット上で時折見かける疑問に対する答えは、すでにお分かりいただけたかと思います。
最後におさらいとして、この記事の重要なポイントをわかりやすくまとめます。
【この記事の重要ポイント・おさらい】
- 「全体的に燃費が悪い車」というのは大きな誤解!
中身が全く異なる、2つの個性的なハイブリッドシステムが存在することが誤解の原因です。 - 2.5Lハイブリッドモデル(X / G / Z系)はトップクラスのエコカー
実燃費で18〜20km/L台を叩き出し、同クラスのハリアーやレクサスをも凌駕する、非常に経済的で家計に優しい傑作モデルです。 - 2.4Lターボモデル(RS系)は「楽しさ」優先のスポーツカー
燃費の良さよりも、「スポーツカー並みの圧倒的な加速感」と「運転の官能性」を限界まで追求した、大人のための特別なパフォーマンスカーです。 - エコドライブの基本で数値はさらに改善できる!
「ふんわりアクセル」や「賢いシートヒーターの活用」、「こまめなタイヤの空気圧チェック」などを実践すれば、どんな環境でも燃費は確実にグンと伸びます。
最終結論:「クラウンクロスオーバーは燃費悪い」という不安を吹き飛ばし、最高の愛車と出会おう!
「この車は燃費が悪いのでは?」という疑問の裏には、実はトヨタがあえて2つの極端なキャラクターを用意し、多様なドライバーのニーズに全力で応えようとしたという、車作りへの熱い想いが隠されていました。
経済性を重視して、日常のお出かけや通勤をスマートに、かつ上質に楽しみたいなら「2.5Lモデル」が間違いなくおすすめです。
一方で、ガソリン代の多少の違いは気にせず、週末の高速道路で胸がすくような爽快な走りと思い通りに車を操る喜びを味わいたいなら「2.4Lターボ(RS)モデル」が最高の相棒になってくれます。
ご自身のライフスタイルと「車に求める価値観」をしっかりと見極めてグレードを選べば、購入後に後悔することは絶対にありません。
どちらのグレードを選んだとしても、日本の道を知り尽くしたトヨタが威信をかけて作り上げた「クラウン」の伝統と最新技術が、惜しみなく詰め込まれているからです。
今回ご紹介した賢いエコドライブ術を取り入れれば、燃料費の高騰が気になる今の時代でも、お財布に優しく、そして周囲の視線を集める優雅なカーライフを満喫できるはずです。
ぜひこの記事を参考に、新時代のクラウンクロスオーバーとともに、ワクワクするような素晴らしいドライブへ出かけてみてくださいね!
あなたのこれからのカーライフが、より豊かで楽しいものになることを心から応援しています。

